AI音声生成クラウドサービス/WEBサービスのおすすめ3選!目的別の選び方も紹介

公開日:2025/01/09 最終更新日:2025/03/03
クラウドサービス

日常生活やビジネスシーンにおいて、AI音声を耳にする機会は年々増えています。従来の単調で機械的な音声ではなく、より人間に近い自然な音声を作り出せるようになりました。そこで、この記事ではAI音声を生成する際におすすめのサービスや、目的別の選び方についても解説します。ぜひ参考にしてみてください。

AI音声生成とは?

AI音声生成とは、人工知能(AI)を使ってテキストなどのデータから自由に音声を作成することをいいます。実際の人の音声をたくさん学習させることで、さまざまな声色で文章の読み上げを可能にしているのです。

最先端のAI技術を使った音声生成は、ただ言葉や文章を読み上げるだけでなく、感情に合わせた表現や抑揚をつけた読み上げも簡単にこなします。これによる、本当に人が話しているかのような再現度の高さが特徴です。

声の高さや話すスピード、イントネーションやアクセントを自由に調整できるサービスも多く、理想の音声を簡単に作り出すことができます。一度音声を学習してしまえばさまざまなシーンで活用することができ、解説動画のナレーションやコールセンターの自動応答などに多く活用されています。

また、テキストだけでなく画像、音声、動画などのデータから音声を生成することも可能です。多言語の言葉や文章も生成できるため、外国語のリスニング練習や多言語通訳にも用いられています。

これまで音声の収録には、スタジオなどの収録環境と、ナレーターなどの人員が必要でした。従来の人を使った収録は人件費もかかり、納得のいく音声が録れるまで録り直しを行えば時間もかかってしまいます。

しかし、AIを使った音声合成では、テキストを入力するだけで簡単に音声が作成できます。これにより、時間とコストを大幅に削減することが可能です。

また、細かい調整にも柔軟に対応しているため、練習も録り直しも必要ありません。業務の効率化や負担軽減に役立っており、多くの企業や業界において注目されています。

AI音声生成サービスの目的別の選び方

AI音声生成サービスを効率よく利用するためには、目的や用途に合ったものを選定する必要があります。以下に、選ぶ際に考慮すべきポイントについて目的別に解説します。

商用利用の際は可否を確認

商用利用の可否は、AI音声生成サービスを利用する際の最も重要な確認事項ともいえるでしょう。個人で使用する際には確認する必要はありませんが、生成したものを商品として販売したり、金銭が発生するツールに使用する目的で生成する場合には、商用利用が可能なサービスを選択しなければなりません。

商用利用が認められていないものもあれば、権利の購入をすれば商用利用可能なものもあり、キャラクターなどの音声ごとにルールが異なることもあります。プラン内容や利用規約を細かく確認せずに使用してしまうことで、権利問題に発展してしまうことも珍しくありません。

商用利用を目的としている場合には必ず利用前に規約を確認するようにしましょう。

音声の調整範囲の確認

出力される音声の調整範囲はそれぞれのツールによって異なるため、理想とする音声を生成するにはあらかじめ調整範囲を確認する必要があります。

AI音声生成サービスではイントネーションやアクセント、スピード、音質などを調整することができ、全て利用できるツールもあれば一部のみ対応している場合もあります。無料版で確認できるものであれば、事前に試してみるのがおすすめです。

対応言語の確認

外国語の音声作成を目的とする場合、対応できる言語をチェックする必要があります。日本語音声を外国語に変換して出力できるツールでは英語のみ対応、6か国語のみ対応など対応できる範囲が限られていることが少なくありません。

日本語の音声を生成する際には確認する必要はありませんが、外国人向けのアナウンスや旅行案内ビデオなどを作成する際には、希望の言語に対応しているか必ず確認して選ぶようにしましょう。

ファイルの保存形式の確認

使用するツールによって、生成した音声ファイルの保存形式は異なります。音声を生成しても、希望の保存形式ではなかったために使用できないという事態になっては意味がありません。

生成した音声をサイトへアップする場合も、指定の保存形式以外ではアップできないケースも少なくありません。そのため、ソフトを選ぶ際に希望の保存形式に対応しているツールを選択しましょう。

OTOクリエイタ(株式会社高電社)

OTOクリエイタの画像
引用元:https://otocreator.jp/promotion/index.html
会社名 株式会社高電社
住所 【本社】〒102-0092 東京都千代田区隼町2-13 Jプロ半蔵門ビル3階
TEL 03-6705-5720

日本語や外国語の原文を15か国語の言語へ変換することができるだけでなく、外国人や子どもにもわかりやすい「やさしい日本語」で音声を生成することができる多言語AI音声合成クラウドサービスです。これまでは「AI音声生成サービスを利用するには多額の費用がかかる」「読み間違いが多い」「イントネーションやアクセントの調整が難しい」など多くの課題がありました。

それらを解決するために開発されたサブスクリプション型のサービスで、翻訳から音声合成までをワンストップで提供しているのが特徴です。無料で試すことができるフリープランや1日、1ヶ月、1年など好きな期間だけ利用できるサブスクプランも用意しています。

エクストラコースでは固有名詞の読み方を辞書に登録したり、細かい音声調整を折れ線グラフ状のインターフェースで行うことが可能です。OTOクリエイタは主に自動音声ガイダンスや動画コンテンツ、e-ラーニングなどの教材に使用されることを想定しており、ネイティブ翻訳者に翻訳や発音の確認をはじめ、イントネーションの修正を依頼できるオプションサービスも用意されています。

また、音声品質を落とさずに保存できるファイル形式(MP3音声ファイル)でインストールできるので、高品質な音声を保存、利用できます。

身近に外国語がわかる人がいなくても、発音やイントネーションを確認してから使用することができるので安心です。安心のサポート内容とリーズナブルな価格設定で、かつ商用利用も可能であることから非常に人気のあるクラウドサービスです。

Text-to-Speech AI

Text-to-Speech-AIの画像
引用元:https://cloud.google.com/text-to-speech?hl=ja

こちらは、Googleが提供する高性能AI音声生成ツールです。テキストからの音声変換はもちろん、自然なイントネーションでの出力や、多言語にも対応できるAI音声クラウドサービスです。

オリジナル音声の作成も可能で、他にはない独自の音声を作り上げて自社のサービスに使用することができます。最先端の技術で膨大な音声データの学習能力と膨大なパラメータを持ち、機械学習によって訓練された音声生成AIでかつてないほど自然な人間の声を合成、または生成できるようになりました。

従来は機械的だった音声もより感情的に表現できるようになり、外国語の単語が混ざった時の発音や、難しい複合名詞の発音などの問題を解決した音声生成モデルも登場しています。日本語や英語以外の幅広い言語に対応しており、言語だけでなく性別や人種、アクセントや方言もよりリアルに再現した音声の生成が可能です。

既存の音声パターンだけでなく、さまざまな声をカスタマイズしてオリジナルのAI音声も簡単に作成でき、声の高さや発音、話すスピードなども自由に調整することができます。収録音声を学習した「カスタム音声」の生成が可能で、自前で収録した音声をベースに自分だけの音声を簡単に作れるため、競合他社との差別化にも役立つことでしょう。読み上げ100万文字ごとに料金が発生しますが、毎月初回の100万文字は無料で利用することができます。

RECAIUS

RECAIUS(リカイアス)の画像

引用元:https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/ai-iot/recaius.html
会社名 東芝デジタルソリューションズ 株式会社
住所 〒212-8585 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地34

RECAIUSは、東芝が長年にわたって研究・開発してきたAI音声生成サービスです。音声認識や音声合成、対話技術や知識処理技術などを高度に融合したシステムです。

音声合成サービスではテキストを簡単に音声化し、多言語はもちろん幅広い年代や性別など多様な話者を選択して音声データを生成することができます。喜びや怒り、悲しみ、恐れなどの感情表現も豊富で、声の高さや抑揚、音量やアクセントも自由に調整できます。

音声の抑揚や話すスピードもうまく調整すればまるで人が音読、演技をしているようなクオリティで音声を作り上げることも可能です。11言語に対応し、幅広い年代や年齢、性別の話者を選んで音声データを作成することができます。

Web上でテキストを入力するだけなので手順も非常に簡単で、音声の調整が終わったら、クレジットカードで決済後に作成した音声をダウンロードするだけです。RECAIUSは主に法人向けサービスで、自動書き起こしにも対応しているため、講演会のレポートや会議の議事録作成にも活用されています。

音声認識技術を活用して、録音データを読み込ませるだけで自動でテキスト化できます。そのため、一から書き起こす手間がなくなり、作業を効率化してくれるでしょう。

音声や映像からインプットし、さらに人が意図することや状況まで理解して、それを音声やテキストを使ってわかりやすくアウトプットできるのが大きな特徴です。専門用語や固有名詞、一度修正した単語の読み方を辞書に登録しておくことで書き起こし時の精度を上げることができます。

「聴く」技術に長けていて、音声データに登場する話者を分類してそれぞれの発言の話者を特定できるためよりわかりやすい議事録を作成することができるのです。音声認識や音声合成、翻訳、対話、意図理解、画像認識など複数の技術を複合することで、より豊かなサービスを提供しています。

まとめ

AI音声生成サービスは、テキストを入力するだけで簡単に音声を作れるものも多く、初心者でも安心して利用できるツールも数多く存在します。PCなどを使ってソフトをダウンロードして音声を生成するのが一般的でしたが、クラウド上やWebサービスの普及によってより手軽に利用できるようになりました。懸念されていたイントネーションやアクセント、発音の不自然さやAIの苦手分野である感情の表現なども改善されつつあるのが現状です。手軽に利用できることから今後も個人、法人問わずさまざまな分野でAI音声生成サービスは活用されていくことが予想されます。用途や目的に応じて正しくツールを選択しないと、後から後悔することにもなりかねません。そのため、無料体験版などをうまく活用しながら自身に合ったAI音声生成サービスを選ぶことが大切です。

PR翻訳会社発!高精度&自然な多言語AI音声生成サービス【無料プランあり】

おすすめのAI音声生成サービス比較表

イメージ引用元:https://otocreator.jp/promotion/index.html引用元:https://www.ai-j.jp/products/cloud_voice/引用元:https://readspeaker.jp/
会社名OTOクリエイタ
(株式会社高電社)
AITalk® 声の職人®
(株式会社エーアイ)
ReadSpeaker
(HOYA株式会社)
特徴人間に近い自然でなめらかな音声子供から大人まで豊富な話者簡単な導入ですぐに使える
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら